五所川原第一高校 2学年 修学旅行 in 台湾
令和元年12月9日から13日までの5日間、2年生、引率総勢187名で台湾に行ってきました。南北に細長い台湾本島は、日本の九州とほぼ同じ大きさ。日本との時差はー1時間。12月の気温は平均20度前後。気温差が激しく、雨も多い。しかし、修学旅行中は、暖かい日が続き、雨にも当たりませんでした。
[1日目] 12月9日(月)
5:00 学校出発 心配していた雪もなく、バスで盛岡へ。新幹線で上野駅到着。京成スカイライナーに乗り、成田空港へ。出国の手続きを済ませ、19:00「城市商旅航空館」にて夕食。初めての台湾の味を経験。宿泊先は「シーザーメトロホテル」都会的でスタイリッシュなホテル。22:30就寝。移動で疲れました。
[2日目] 12月10日(火)
6:30起床。本日の行程は、忠烈祠~故宮博物院~九份・十分~タイペイアイ
《忠烈祠》辛亥革命や中国建国及び革命、戦争などに於いて国の為に活躍した約33万人の英霊を祀る。大門に立っているイケメン衛兵の歩哨交代式は、一糸乱れず感動的。観光客に大人気です。
《故宮博物院》世界四大博物館の一つ。5大宝物は、「翠玉白菜」、「肉形石」、「象牙透明彫雲龍文套球」、「雕橄欖核舟」、「毛公鼎」。「翠玉白菜」は、高さ19cmほどの翡翠の原石を用いた白菜の置物。「肉形石」は、豚の角煮にそっくりな天然石の置物。翠玉白菜と並び、とても有名。「象牙透彫雲龍文套球」は清の時代のもので、職人が親子3代100年かけて彫り上げたもの。中に球が24層あって、外から手彫りでこんな精緻な作品は見事としか言いようがない。
《九份》台北北部の新北市に位置する山あいの町。宮崎駿のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われている。石畳の階段は登るのが大変だが、上からは海も見え、その景観は、絶景である。
《十分》台湾の中でも最も神に近い場所と言われ、ここから天燈を上げると願いが叶うとも。みんなの願いは様々。「皆が幸せになれますように!」と願う。
《タイペイアイ》伝統芸能の京劇を鑑賞。当日は第一高校貸切りで、日本語の字幕あり。演目は「虹橋で真珠を贈る」鍛えられたパフォーマンスに圧倒。
[3日目] 12月11日(水)
6:00起床。本日の行程は、大安高校~龍山寺・中正記念堂~崋山1914園区~士林夜市
《台北市立大安高級工業職業高校》修学旅行のメインテーマの一つ、学校交流。台北市内の大規模校。生徒数3000人ほど。歓迎式では校長や代表生徒の挨拶の後、それぞれの学校のパフォーマンス。本校は、学校紹介映像の後に、五所川原市立佞武多の流し踊りと太鼓、笛、鉦の演奏。本番さながらの囃子や踊りに感動。そして、ふすま1枚ぐらいの大きさの立佞武多絵をプレゼント。作名は「神武天皇 金の鶏を得る」作者は、もちろん本校卒業生ねぶた師の福士翔洋氏。
《龍山寺・中正記念堂》龍山寺は、創建約270年。台北で最も歴史のあるお寺。凝った装飾が施された建築物は一見の価値あり。沢山の神様がいて、願い事をすればご利益があると言われ、最強のパワースポット。中正記念堂は、初代総統の蒋介石顕彰施設。中正記念堂の「中正」は蒋介石の本名とのこと。
《崋山1914園区》1914年(大正3)日本統治時代に作られた、国営のお酒工場の跡地をリノベーションした、文化・商業施設。
《士林夜市》台湾最大規模の夜市。地上では昔懐かしいゲームや様々な日用品の店が並び、地下にいくと多くの屋台が連なる。B級グルメの宝庫。人の顔程の大きさのフライドチキンは絶品。すべてがエネルギッシュで台湾人のバイタリティを感じる。
[4日目] 12月12日(木)
6:30起床。本日の行程は、B&S班別自主研修
《B&S班別自主研修》生徒にとっては一番の思い出になったかもしれない市内散策。班ごとに現地の大学生ガイドと市内を観光。これまで計画してきたルートをMRT(地下鉄)を使って回る。日本語と片言の英語で、終日台湾人と過ごす機会はめったにない。別れの時は、涙、涙で感動的。
[5日目] 12月13日(金)
6:00ホテル出発。桃園空港から、成田空港、上野駅から新幹線で新青森駅到着。学校到着まで、台湾との気温や空気の違いを感じながら、家に帰れる安堵感も。お疲れさまでした!
(解団式での生徒あいさつより)
修学旅行を終えて
先週の月曜日から4泊5日の修学旅行に行ってきました。今年から海外ということもあって事前に総合的な学習の時間などで、下調べをしました。最初に勉強になったのは飛行機に持ち込めるもの、持ち込めないものについてでした。
次に、台湾の言葉や歴史、文化、見学する場所、B&Sで行く場所を調べていくうちに、日本と似ている部分や、まったく違う点がみえてきました。何より台湾の歴史の中に、日本が多くかかわっていることに驚きました。
出発の日、成田空港で手荷物検査や出国検査を受けているとき、今までにない緊張感を覚えました。飛行機に乗って離陸した瞬間、パスポート取得から今までのことを思うと、日本から出るのも大変だなと感じました。台湾での景色はとても新鮮でした。見学地ではくにの為に尽くした英霊を祀る祠がある忠烈祠や中国の美術品が見られる故宮博物院、願い事を天燈に託した十分、ライトアップされた仇分、台湾の活気を感じた四林夜市、蒋介石に対する追悼の意を込められた中正記念堂など日本では決して見られないもの、経験できないものを感じることができました。
そして大安高校との学校交流では、快く迎えてくれた現地の高校生に感激しました。自分たちにない考え方や取り組む姿勢は自分たちより前向きだと思いました。
また、B&Sでは台湾の大学生と一緒に台北の街を歩きました。学校交流とB&Sで一番思ったことは言葉が通じる、通じないが問題ではなく、コミュニケーションをとろうとするか、しないかだと感じました。そのためにも心を閉ざさずに、常に心を開いて挨拶から積極的にしていきたいと思います。
ときに気が緩み、指導される場面もありました。指導されたことはしっかりと受け止め、二度と同じことがないように学年全体で気をつけていきたいです。
最後に、この修学旅行は、佐藤さんをはじめとする添乗員さんたちなど、多くの支えがあったから成り立ったものです。多くの支えに対する感謝の気持ちは決して忘れてはいけません。修学旅行を通して学んだことをこれからの学校生活、来年に迫った進路選択、そして今後の将来に活かしていきたいと思います。